2013年6月13日木曜日

リスクとリターン/ゲームにおける「駆け引き」

前回の記事では「ゲーム性とは駆け引きである」ということを説明しました。
そしてそこから駆け引きの構造をうまく設計することがゲームデザインだというが導かれました。
ここではゲームにおいてもっとも普遍的に用いられる駆け引きである「リスクとリターン」という概念について紹介したいと思います。
まずはこの記事を読まれるといいです。これはゲームを知る上では必読の記事であります。
http://gigazine.net/news/20120821-sakurai-cedec/
これらを踏まえた上で説明をしていきます。

時間概念

距離と時間と速さの関係

一般にあるボードゲームなどとTVゲームの大きな違いは、「時間」があるかどうかです。と言うよりも、「時間」がリスクに大きく関わってくる、それがTVゲームです。
自分が「選択」する時、「時間」はどのような形をとって、リスクをもたらしてくるか?

  1. 時限性があるもの。制限時間内に「選択」してリターンを得る。
  2. また「時間」は「距離」と隣り合っている概念。相手との距離が縮まる(リスクが高まる)一方でリターンを得るために「選択」をする。

これら2つのコンビネーションがTVゲームにおける駆け引きの中核をなしています。
それが時間によるものなのか、距離によるものなのかはアクションゲームにおいては渾然一体としています。
シミュレーションにおいてはリスクは時間よりも距離によって表され、
FPSにおいては距離よりも時間において表されるというふうに、この2つが別々に現れることもあります。
色々なゲームに当てはめて考えてみてください。

例をFPSにおいてあげれば、敵の前に姿を見せれば、相手に打たれるよりも先に撃って撃破するか、障害物に隠れなければなりません。これって記事中にあるインベーダーの仕組みと似ていませんでしょうか?TVゲームはその端緒からこのようなルールで作られてきたのです。
「ゲーム性」はゲームを支える根本原理であることがこのことからもわかります。
常にリスクとリターンはゲームの俎上に載せられているのです。


この記事を書いている時間で私の人生のリスクが高まっているのでリターンを考えてこのへんにしておきましょう。それではまた。

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